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- 13.4.9 全幕=物語という魔法
全幕=物語という魔法
「この踊りってどんな意味があるんだろう?」。これは、日常のレッスンの中でみなさんに考えて欲しい、とても大切な問いです。もちろん、ダンスにこめられたものすべてを、言葉で表現できるはずはなどありません。でも、振付師や作曲家が込めた思いをくみとろうとしなければ、振付・音楽・踊り手が結びついた「本当の踊りの心地よさ」はなかなか実感できないと思います。
でも、普段のレッスンでこの「踊りの意味」を意識するのはなかなか難しいものです。特に小さい子供達には本当に難しい。ですが、どんな小さい子供でも「踊りの意味」を理解できてしまう魔法があります。そう、それは「ストーリー」という魔法です。
絵本を読み聞かせ、「あなたが踊るのはこの子だよ」「どんな気持ちになると思う?」と言えば、小さい子供であればあるほど、物語の登場人物になりきり踊りが変わり始めるのです。
くるみ割り人形
そして当スタジオでも、この「ストーリー」という魔法を生徒のみなさんとお客様にかけるために、新しい挑戦をしたいと思います。その演目に選んだのは、すべての世代に楽しんでいただけるバレエの代表格「くるみ割り人形」。ハイライト公演ばかりだった当スタジオとしては初めて、物語すべてを楽しんでいただける全幕に挑みます。「ストーリーを伝える手段としてのバレエ」をキーワードに、バレエを見たことのない方でも楽しめる、出演者もお客様も笑顔になれる舞台を目指したいと思います。
と、前置きばかり長くなりましたが、7月14日(日)に開催予定の第6回発表会にぜひご来場いただければと思います。詳細は当ホームページで随時お知らせいたします。