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  1. 14.7.22 言葉の力を借りて

言葉の力を借りて

2014-09-02-5

7月21日に開催した第5回ファミリーコンサートは、500人あまりのお客様に恵まれ無事に幕を降ろすことができました。

今回のファミリーコンサートは2部構成で、第1部は「プティパの世界」と題し、 ソロの踊りを中心とした振付家マリウス・プティパの作品を紹介。そして第2部はキッズバレエ「ピーターと狼」を上演いたしました。

映像の活用

小学生以下の出演者によるキッズバレエは一昨年に続き2回目。今回は少しだけ舞台装置も用意し、背景幕(風景の描かれた幕)の代わりにプロジェクターで物語の舞台を表現しました。

布製の伝統的な背景幕とは異なり、プロジェクターの映像は自由に変化をさせることが可能。そのため物語の世界の表現だけでなく、出演者や配役の紹介も映像で行うことができました。

ナレーションと共に

そして、バレエをより分かりやすくするために、「ナレーション入り」に初めて挑戦しました。もちろん、言葉に頼らずに踊りと身振りだけで表現することがバレエの最大の特徴です。しかし、小さなお子様などにとっては完全な「言葉なし」はやはり難解な場合が多く、東京バレエ団の眠れる森の美女などの多くの子供向けの作品では、ナレーションが積極的に取り入れられています。

今回の「ピーターと狼」は、作曲家プロコフィエフがオーケストラの入門用に書いた作品で、子供が飽きずに鑑賞できるようにナレーションと音楽が一体となった非常に魅力的な作品です。

主役のピーターや小鳥、猫などを踊った生徒たちにとって、物語を引っ張っていく役割は初めての経験。本番の舞台でもやはり表現が足りないところが残りましたが、これから様々な役や踊りに挑戦していく上で、貴重な経験をしてもらえたのではと思っています。

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