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  1. 11.9.1 コールドバレエの力

コールドバレエの力

8月28日にスタジオの生徒や保護者総勢47人で、牧阿佐美バレエ団の「白鳥の湖」を観るためにルネッサながと(長門市)まで行ってきました。観光バスを借り切っての小旅行でした。

お昼にスタジオの集合してバスに乗り込み出発。会場まで1時間半ほどかかるので、その間に白鳥の湖のあらすじやマイム(気持ちを伝えるための動作)をみんなで復習。みんなおしゃべりの方が楽しいようでしたが…。あらすじなどの説明のために用意したしおりはこちらです。

リハーサルを見学

会場に到着。最初に本番前のリハーサルを見学しました。1時間だけでしたが、2幕と4幕のリハーサルをじっくり観ることができました。会場に入ると、もう三谷恭三総監督の声が響いています。「黒いレッグウォーマーで足が見えないから脱いで」のようなものから、「身体が開いてるから締めて!」「アラベスクをお腹からそらないで」「背中を休めないで!」「先頭がその音の取り方じゃ、後ろの人が合わせられない」などなど、全体を通しながらたくさんの指摘をしていました。スタジオの生徒達もどこか緊張した面持ち。プロのバレエ団の雰囲気を少し感じることができたようでした。

すばらしいコールド

そして本番。最も印象に残ったのは、第2幕、第4幕のコールドバレエの素晴らしさです。ダンサー達の気持ちが一つとなり、特に生き生きとした手の動きがぴたりとそろっていて、まさに白鳥の群れの羽ばたきのよう。このような一体感のあるコールドバレエは日本独特のもので、本当に世界に誇れるものだと思います。バレエ界はどうしても数少ないトップダンサーに注目が行ってしまいますが、心を一つにしたオーケストラのようなコールドバレエは、ソリストの名手を凌駕するのだと感じさせられました。

コールドバレエの踊りが素晴らしかったからか、オデット/オディールの青山季可さんは全体的にあまり印象に残りませんでした。第1幕のパドトロワや第3幕の各国の踊りなども、本来は個性的で素晴らしい音楽と踊りのはずなのですが、今回の舞台はあまりにも踊り慣れすぎている様に見え、新鮮さが無く、残念でした。ただ、ナポリの踊りは、振りもダンサーも活き活きして素敵でした。

よい感想もいまいちな感想もありましたが、この様な素敵なバレエを教えていく職業についていることをなんだか嬉しく思わせてくれた舞台でした。

牧阿佐美バレエ団のみなさま、どうもありがとうございました。またぜひ山口県で公演をしていただければ幸いです。