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  1. 11.6.14 バイオリンと共に

バイオリンと共に

26日の第5回発表会には、若きバイオリン奏者も登場します。演奏してくださるのは、当スタジオにお姉さんが通われている新谷亮介さん。2009年、2010年と2年連続で全日本学生音楽コンクール北九州大会(小学生部門)で2位に入り、十数人しか参加できない全国大会に出場した、若き実力派奏者です。


まだあどけなさの残る中学生の亮介さんですが、楽器を構えると表情が一変。幾重にも重なった倍音を響かせ、今までにない空気感をスタジオに作り出してくれました。目の前で紡ぎ出される重厚な音に合わせ、踊った2人。奏者を前にして、その呼吸を感じながら踊る経験は、やはりひと味違ったもののようでした。


曲目はJ.S.バッハ作曲、無伴奏バイオリンのためのパルティータ第1番サラバンド。なかなかバレエと共に聞くことのない名曲ですが、その起源はダンスにあります。3拍子の引きずるような重々しいリズムは、中米の伝統的なもの。数百年前に中米からスペインを経てドイツへと伝わり、形式だけの舞曲と変化していたものが、再び日本で踊りと合わさるというのも不思議なものです。ぜひ発表会でそのコラボレーションを楽しんでいただければと思います。