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  1. 12.9.5 スターダンサーに学ぶ理想

スターダンサーに学ぶ理想

理想の姿を明確にイメージする。

スポーツでも音楽でも、何をする上においても、その人の中に目指すべき「青写真」が描けているか否かは、日々の研鑽の結果に大きく影響します。陸上で言えば理想のフォーム、野球で言えば理想のボールの軌道、音楽で言えば理想の響き・・・。基礎的な段階にある人ほど、理想のイメージを明確に描きながら練習することが大切なのではないでしょうか。

もちろんバレエも同じです。ポーズやステップの一つ一つに、手足の理想的な位置、流れ、空気感、音楽との調和があります。もちろん日々のレッスンで、私がその青写真を提供しているつもりですが、もっともっと美しい理想像を持つことはとても大切。そして、そういった高いレベルの青写真を形作るためには、現役のトップダンサーを間近に見ることが何よりの近道だと思います。不断のレッスンによって維持されている、ダンサー達の身体と動きは、どんな言葉よりも多くを語ってくれるのです。

そして先日、初めてそういった機会を当スタジオで持つことができました。下関まで足を運んでくれたのは、私と同じバレエ教室で共に練習していた、谷桃子バレエ団プリンシパル、永橋あゆみさん。同バレエ団のすべてのレパートリーで主役を演じている、押しも押されぬトップダンサーです。

スタジオに永橋先生が現れると、その美しい姿に生徒の皆さんの視線は釘付け。待合室の保護者の方からは、その醸し出す雰囲気だけでため息がもれていました。レッスンでは、一つ一つのステップを永橋先生にデモンストレーションしていただき、また一人一人の生徒の皆さんの身体に触れながらご指導いただきました。

永橋先生のお手本の動きは、手の動き一つにしても伸びやかで無駄がなく、そして美しいのです。一つ一つの動きから紡ぎ出される空気感は、息を止めて眺めていたくなるような衝動にさえ駆られます。生徒の皆さんや保護者の方と同じように、私もその美しさに見とれさせていただきました。

レッスンの後は、質問の時間も設けさせていただき、「1日何時間レッスンしてるんですか?」「身体を柔らかくするには?」などざっくばらんな質問にも快く応えていただきました。その気さくなお人柄にも触れることで、生徒の皆さんもバレエの世界が少し身近に感じられたことと思います。

美しい姿と動きに、大いに刺激された様子だった生徒の皆さん。ぜひ新たな「青写真」を胸に、日々の練習に励んでいただければと思っています。

なお、永橋先生は1年ほどドイツの歌劇場に行ってしまうのですが、帰国後、再びぜひレッスンの機会を持つことが出来ればと思っています。

TRANSLATION BY S.A