ブログ>
  1. 11.7.26 シアター・ゼロでバレエ

シアター・ゼロでバレエ

下関駅前の映画館シアター・ゼロさんから、バレエに関連した映画2作品のご案内と招待券をいただきました。どうもありがとうございます。感謝の意味もこめてご紹介させていただきます。またいただいた招待券2枚は、生徒の方にペアでプレゼントさせていただきますので、ご希望の方はスタジオまでメールでご連絡ください(先着順)。

シアター・ゼロはご存じ俳優の奥田瑛二さんが支配人を務める市内唯一の映画館で、大配給会社のロードショーものばかりの映画館とは一線を画し、独自の視点で選んだ良質な作品を提供されています。下関では主張のある尖った作品を見るのはなかなか難しいのですが、シアター・ゼロさんはいつも新鮮な刺激を与えてくださり、私も密かなファンの一人です。そのシアター・ゼロさんが今回選んだ作品はダンシング・チャップリンとブラック・スワンの2本。上映期間は下記の予定ですので、ぜひチェックしてみてください。

ダンシング・チャップリン 7/30〜8/19
ブラック・スワン 8/6〜8/19

かくいう私も、実は2作品とも見たことはないのですが、簡単に紹介させていただきます。

ダンシング・チャップリン

日本で最もバレエを理解している映画監督である周防正行さんが、妻の草刈民代さんと共に「美しいバレエを映画に」したのがこの作品です。監督が映画にすることを選んだのは、チャップリンを題材にした「ダンシング・チャップリン」という振付家ローラン・プティの作品。91年の初演から一人でチャップリンを踊り続けるダンサー、ルイジ・ボニーノの踊りを記録しておきたい、という強い思いで企画されたものです。映画はダンシング・チャップリンに関わる世界中のダンサーの舞台裏を描いた第1幕「アプローチ」と、舞台ダンシング・チャップリン20演目の中から13演目を再構成して演出・撮影した第2幕「バレエ」とで構成されています。図らずもつい先日、巨匠ローラン・プティは他界したばかり。当作品は彼の「遺作」としても必見です。

この作品を見る前にオフィシャルサイトをチェックするのはもちろんですが、糸井重里さんによる周防さん、草刈さんのインタビュー も読まれると作品についてより理解が深まると思います。

ブラック・スワン

ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を獲得し、昨年大ヒットした作品ですので、特に説明の必要はないかもしれません。白鳥の湖の主役に抜擢され、その重圧から幻覚などに悩まされる女性を描いたサイコスリラーです。その斬新なストーリー展開ももちろんですが、バレエに関わる人が注目するのはやっぱりダンスシーン。ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパル、ベンジャミン・ミルピエの振り付けによる、アメリカン・バレエ・シアターのソリスト、サラ・レーンのダンスは非常に評価が高く、ぜひ見てみたいものです。